「何か一つ発明してその特許収入で一生ラクラク」
誰でもが一度は考えたことある「夢」なんじゃー。
そこまでいかなくても、頭脳の活性化のため趣味で
発明をしている人も多いそう。
具体的なアイデアもないのに、特許関係のことを調べていたら、
面白いニュースを見つけた。ちょっと前のアメリカのお話。
女性は月の何時に排卵ん。
ペンシルベニア州のフィル・エリンガー・ジュニアさんは、
あるコップを発明して特許取得。ネットで発売して、
1カ月あまりで1000個以上を売り上げたと言う。
そのコップは、中に水を入れて飲むだけで、
「しゃっくり」を止められるという代物。
名前は、「hic-cups」(英語でしゃっくりはhiccup、コップはcup。
このネーミングは、まあシャレですね)
これを発明したのは、妻のため。最初に妊娠した時に、一日に1回、
1時間もしゃっくりで苦しんでいたからなんですと。
どんなコップかというと、ステンレスの本体に真鍮の棒がくっついてて、
それを顔に触れさせる。微弱な電流が流れることでしゃっくりを止めるという
仕組みになっている模様。詳しくは英語だけど下の記事。
さらに「どんなものか見たい、買いたい」って方は、そのフィルのウェブサイト。
1個 24ドル97セント(二つだと45ドルとお安くなってます)
あたしは、これを見て二つのことを思ったわけです。
産後うつ病ホットライン
一つは、しゃっくりの止め方。
みなさんは、どうしてます?
コップの水の逆さのみ。誰かに驚かせてもらう。
こんな方法をとっているのでは?
イタリアでも同じなんですが、
ちょっと変わっているのが、砂糖レモン。
輪切りのレモンの上に砂糖をのせ、それを飲む。
(「砂糖の上にレモンの汁をかけてそれをなめとる」など
バリエーションはあるが基本は砂糖とレモン)
イタリア人を夫にもつ日本人女性のブログの
「しゃっくりの止め方の記事」
調べたら世界中でいろんな方法がありました。
NHKの世界井戸端会議の「しゃっくりが止まらない時はどうしますか?」
その名もずばり「しゃっくりを止める世界の知恵」多文化理解事典
実用的なものもあるが、アルゼンチンやオーストラリアのように、
「三人のはげのことを考える」という効果の「薄そうな」ものも。
私は妊娠のためにすべての希望を排卵ませんか?
えーしゃっくりを止める話で、もう一つ考えたこと。
それは、発明は妻のためにする(身近な人のためにする)のが
意外に多いこと。
有名な例では、ベルが発明した(←特許申請がエリシャ・グレイ
より数時間早かった)有線電話。
これは、聴覚障害者の妻のために考え出した。
正確に言うと、ベルの一家は、代々、聴覚障害や言語障害児の
教育に携わっていた。母も聴覚障害者。ベルの聾学校での
教え子であった妻も聴覚障害者。
「声の振動を伝えられないか」が発明の発端になっている。
(実際に聴覚障害者は直接には、その恩恵に浴さなかった
のは歴史の皮肉だが、電話発明で得た莫大な収入は、
聴覚障害者のために使われた。)
ほかにはバンドエイド。これもジョンソン&ジョンソンに勤めていた
アール・ディクソンという人が傷の絶えない妻のために考え、
用意した、絆創膏の上に綿とガーゼをのせたものがきっかけ。
「ジョンソン&ジョンソン」の「救急絆創膏『バンドエイド』誕生秘話」
ハンドルを回すだけでコルクが上にあがってくる
「スクリープル」という名のワインオープナーもそう。
ハーバード・アレンさんが、退職後、悠々自適の生活を送っていた。
奥さんがワイン開けに苦労している姿を見て、発明を決意したと言う。
結論
しゃっくりは3人のハゲのことを考える。
発明は妻のことを考える。
備忘録
「孤独の克服~グラハム・ベルの生涯」(ロバート・V・ブルース著・NTT出版)
「ヘレン・ケラーを支えた電話の父・ベル博士 」
「磨け!閃き力 発明、商品開発、ビジネス、時代先取りへの道」
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