紫外線が網膜に損傷を与えるという実験は次のように行なわれた。
鎮痛剤を打たれたサルのまぶたを金具でこじ開け、瞳孔を目いっぱい拡げた状態で、2500ワットのキセノン光(この強力な光には紫外線が大量に含まれる)を16分間照射するというもの。
白内障と紫外線を関係付ける実験もこの類である。
動物の主体性を完全に封じてまたたきも出来ない状態で行なったことは不自然きまわりないだけでなく、虐待そのものを行なっただけで、現実的な要素を含んでいない。
1982年英国の医学誌「ランセット」の論文
オーストラリアのシドニー病院に付属する大学のヘレン・ショー博士は皮膚がんが進行する危険度が最も低いのは、戸外でよく日光浴する人であることを突き止めた。悪性黒色腫は生活様式や職業柄いつも日光に照らされている人よりもオフィス労働者にかなり多いことが報告された。
また博士のもうひとつの研究によると、蛍光灯を当てると動物細胞の培養液が突然変異を起こすことが示された。
*オーストラリアやイギリスでは屋内労働者が悪性黒色腫になる危険が高いということが報告されている。
1979年、米国化学誌「サイエンス」
ワイオミング大学ジョーン・ソネボーン・スミス
動物学、生理学教授ののワイオミング大学ジョーン・ソネボーン・スミス博士の研究ではゾウリムシにあらかじめ遠紫外線UVC(細胞のDNAを傷つけ細胞の寿命を縮める効果がある)を照射し、細胞を損傷させ、そこに近紫外線UVAを照射したところ細胞が元通りになるだけでなく、細胞自体若返ることを発見した。
アレルギーから耳鳴り
またさらに驚くべきことは、再度近紫外線UVAを当てたところ、2度目の照射によって細胞の寿命が対象グループの細胞に比べ最大50%も延長する結果がもたらされた。
*彼女の実験により、特定の光は細胞がDNAを修復するのを助けるだけでなく、DNAが潜在的に持っている寿命を延ばす可能性をも刺激するという事実が証明された。
紫外線はビタミンDの合成を促進する。一方ビタミンDは食物からカルシウムや他のミネラルの吸収を促進する。
ロバート・ニアと彼の同僚は年配者のグループを対象に研究を行なった。課題は日光を余分に浴びることで食事からカルシウムを摂取する能力が向上するかどうかを評価するため。
@全員が一日に約200IUのビタミンDを食事から取る。
Aフルスペクトル(紫外線を含む)のもとで生活する人々と、通常の室内の光(紫外線を含まない)で生活する人々とにグループ分けして評価。
結果
紫外線を全く受けないグループはカルシウムの摂取量が25%減り、紫外線を受けるグループは15%増加した。
つまり紫外線を受けたグループは受けないグループよりも食事から カルシウムを
トゥレイン医科大学のレイモンド・ジョンソン博士は、20人に紫外線を照射してみた。
結果、20人中18人について、平均39%も心臓血液はく出量が増加した。つまり、心臓が強化されて、より多くの血液が送り出されたのである。
脳のアテローム性動脈硬化を患っているロシア人の患者169人に紫外線治療を行なった1年間の調査では、患者は全員脳の循環が良くなった。
石松子の便秘
同じような研究結果が他の研究でも得られている。
高血圧と関連のある循環器障害の患者に、紫外線を照射する実験が行なわれた。
最初の照射後2時間で、患者の97%は血清中のコレステロールレベルが約13%低下した。
しかもそのうち86%の人が24時間このレベルを維持した。
心臓病に関わる他の脂肪(グリセリンの1〜3個の水酸基が脂肪酸と結合してできるエステル)が、紫外線を照射されると減少した。
国立乾癬財団は、乾癬の皮膚病の患者に紫外線を当てると80%が回復すると報告。
ボストン州立病院での研究
アブラハム・マイアソン博士は、紫外線によって男性ホルモンが120%まで増加することを突き止めた。また女性の分泌レベルも高める。
発情ホルモン(エストロゲン)の急激な吸収ピークは、危険があって不必要だといわれている紫外線領域(290nm)内であることがわかった。
この発見は、女性が紫外線に当たると発情ホルモンが増えることを示している。
平成4年(1992年)
光ファイバーを通して集めた太陽光を患部に照射してガンを治療することに東京大学グループが成功した。レーザー光を使って治療する方法はすでにあるが、新技術は無尽蔵にある太陽光を利用するためレーザーに比べ費用がかからないのが利点だ。
学校での不安障害と青少年
これまでの治療法では効果のない重症のニキビが、光線治療で劇的に改善することが防衛医大皮膚科の伊藤講師の研究でわかり、20日北海道岩見沢市で開会した国際光線力学療法学会で発表された。
この光線療法はある種の皮膚がんに実施されているが、ニキビへの有効性が実証されたのは世界で初めて。
平成17年(2005年)1月9日山形新聞
九州大学溝上助教授(免疫学)が米国の専門誌に発表。
47都道府県の1961-1990年の平均日照量と発生部位別に見た2000年の都道府県別がん死亡率を比較し、関連を調べた。
その結果、東北、北陸など高緯度や多雪で日照量が少ない地域ほど、大腸や胃、食道などの消化器がんの死亡率が高く、四国や九州南部など日照量が多い地域ほど低い傾向があった。
ただし、前立腺がんや乳がんでは関連は見られなかった。
関係の認められたガンは消化器ガンで、男女とも食道がん、胃がん、大腸がん(結腸がんと直腸がん)、すい臓がん、胆嚢・胆管がん。
*「日照量が少ない」とは紫外線が少ないということ。� �外線が多い地域ほど人は肌にビタミンDが出来るチャンスが多くなるので、ビタミンD保有が不足せず、ガンになりにくくなる。
日本人3万8373人を対象に、あらかじめ血清カルシジオール(ビタミンDが肝臓で変化したもの)濃度を4段階に分け、その後の11.5年間に大腸がんになった患者グループと、ならなかった対象者グループを調べた。
その結果、血清カルシジオールが最低のグループ(22.9ng/ml未満)は、それ以上の3つのグループに比べ、直腸がんのリスクが男性で4.6倍、女性で2.7倍であった。
数多くの同じような調査で同じような結果が世界中で出ている。
イギリスの34〜84歳の女性179人における血清カルシジオール(ビタミンDが肝臓で変化したもの)濃度と乳がん発生の調査
結果;血清カルシジオール濃度が最高(60ng/ml以上)のグループは最低(20ng/ml以下)のグループに比べ、乳がんのリスクが83%低いことがわかった。
閉経後の女性は副腎皮質からの男性ホルモン(アンドロゲン)が脂肪細胞にあるアロマターゼという酵素と結合してエストロゲンに作りかえられます。このエストロゲンが乳がん細胞にあるエストロゲン受容体と結びつき、乳がん細胞を増殖させてしまうのです。
ですから閉経後の女性は脂肪細胞の増加にも気をつけましょう。
カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部のガ ーランド氏
血清カルシジオール(ビタミンDが肝臓で変化したもの)濃度を5段階に分けて調査し、最高(平均48ng/ml)のグループは最低(平均6ng/ml)のグループに比べ乳がんのリスクが50%も低い結果が出た。
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